【かるた展望】記事全文公開します!
かるた展望第72号、お手元に届きましたか?
「競技かるたアプリのご紹介」p26〜にて、「カルタログ」を紹介しています。
「カルタログ」への思いのたけを綴ったのですが、かるた展望には字数制約の関係で、一部しか掲載できませんでした。
ですが、せっかくですので、全文を公開させていただきます!
気にになる方は、ぜひ読んでくださいね。
…ついでにアプリをインストールいただけますと、喜びます。
カルタログ(正式名:カルターのためのカルタログ) iOS/Android 2020年4月~
作者:川瀬将義(東北大学かるた会)Twitter(@MasayoshiKawase)
特徴:対戦結果の記録アプリです。取った札を撮影して写真をアップロードするだけで、まとめて簡単に記録できます。
対象:CDE級のみなさま
機能:①〔試合結果記録〕対戦相手、勝敗、枚数差、お手つき回数などが記録できます。②〔取り札記録〕取った札/取られた札は、1枚ずつ手入力もできますが、試合後に対戦相手と手分けして、図1 のように取った札/取られた札を並べて感想戦(反省)を行い、並べた札を撮影してアプリにアップロードすることで、まとめて記録できます。取った札/取られた札は、4エリア(相手陣左、相手陣右、自陣左、自陣右)に分かれて登録されます。③〔札取得率の算出〕自分が取った札の枚数/確率を、札/エリアごとに自動算出できます(例:「む」75%、4枚中3枚取り)。
アプリの利用方法:スマートフォン(iPhone/Android)にインストールすることで利用できます。Apple Store/Google Play ストアで「カルタログ」と検索してください(https://caruta.page.link/fJc)。Google、Apple、Twitterいずれかのアカウントでユーザー登録できます(Google、Appleを推奨)。iPad、PCは今のところ対応していません。
開発の経緯:「かるたの勝ち方」を教えるために必要だと思い、開発しました。皆様もご存知のように、「かるた」を教えるのは非常に難しいです。構え方、札の払い方、囲い手などは、ある程度基本が確立されており、比較的教えやすいのですが、札の送り、攻め守り、勝ちパターン、山の張り方などには正解がなく、その選手に本当に合った「かるたの勝ち方」を教えるのは困難を極めます。さらに、昨今ではかるた人口の増加により、指導者が選手1人の指導に割ける時間が激減しており、その選手の特徴(得意不得意、手の出し方、スピードなど)を把握しきれないことが多いです。そこで、選手の得意不得意な札やエリアだけでも、データとして可視化し、「この札は相手陣にあった方が取れるから、できるだけ送ろう」「この札は自陣で全く取れていないから、定位置を変えよう」などのアドバイスの下地になることを目指して、「カルタログ」を開発しました。また、札の取り方は時と場合によってブレが大きいものです。そのため、「いつも取れている札にたまたま反応できなかった」といった現象も起こりやすく、「この札は頑張って取らないといけないよ」といった見当違いなアドバイスをしてしまうことも多々あるかと思います。「カルタログ」で普段の取った札/取られた札がデータとして可視化されていれば、「いつもは取れているけれど、この試合ではなぜ反応できなかったのか」といった密度高い指導ができると期待しています。
「カルタログ」の大きな利点の1つは、自分の特徴をデータとして他人に簡単に共有できることです。そのため、ここまであえて指導者目線で書いてきました。しかし、最も重要なのは、選手自身が自分の特徴を把握したうえで、どう勝つかを考えることだと思います。上級選手(私個人の感覚ではB級以上)は意識的/無意識的の違いはあるにせよ、自分の得意な札/エリアを理解したうえで、試合が勝ちパターンになるように送り札などで調節しています。「カルタログ」が「かるたの勝ち方」を考えるきっかけ、材料になれば幸いです。
これからの展望:札検知(画像認識)の精度向上、対戦相手の級別勝率、フレンド機能(対戦相手の簡単入力化)、データ移行など、様々な機能の実装を考えています。アップデートのスピードは遅いかもしれませんが、素人が勉強しながら開発しているので、気長に見守って頂けますと幸いです。
最後に:キャラクター「かるたん」の絵を快くご提供下さった○○様(匿名希望)、画像認識モデル作りを手伝ってくれた晴義君(実弟)、この場を借りてお礼申し上げます。「かるたん」のLINEスタンプ「カルターのためのかるたんスタンプ」は、LINEスタンプショップにて販売しておりますので、ぜひ使ってみて下さい。
①ログイン画面
Apple・Google・Twitterのいずれかのアカウントでログインできます。
②試合記録入力画面
③カレンダー画面
入力した記録が反映されます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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